先週の為替は大きな動きは無かったですが、
株式に関しては、ちょっとした荒れ相場になりましたね。
そのきっかけとなったのが、
米消費者物価指数(CPI)の想定以上の急上昇です。
この結果を受けて、マーケットにはインフレ懸念が再燃して、
米10年債利回りが急上昇、NYダウが大きく売られました。
これまではインフレが起きてもFRBは黙認し、
緩和姿勢は維持するとの見方が多かったですが、
流石に今回のCPIの結果を受けて
出口戦略の前倒し、早期利上げの思惑が出てきたようです。
しかし、どうなんでしょう、
週末を迎えた現時点では大きく売られたNYダウも急速に反発上昇しており、
日足レベルでの上昇トレンドに回帰しています。
う~ん、一過性の反応なのか。
この前の米雇用統計では想定以上の弱い数字で、
今回のCPIでは想定以上の強い数字。
真逆の結果に、FRBも混乱しているんでしょうね。
ということで、
先週分のUSDPJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は弱含みの展開でしたが、週中に急騰、
その後は停滞気味に推移しています。
この急騰がCPI発表時の反応ですが、
全体としてはトレードには不向きな展開だったでしょう。
週前半は雲が細くて遅行スパンも絡み気味でしたし、
急騰後はジリ安の展開だったので、
分かりやすいエントリーポイントはありませんでした。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらも週を通して目立った傾向は無し。
週前半はGBP買い、USD売りでしたが、
徐々にその差が縮まり、週後半にかけては
逆にGBP売り、USD買いに変化している様子が分かります。
さて、月曜からの相場ですが、
とりあえずNYダウが落ち着くのかに注目です。
5月というと株式の格言で “Sell in May” が有名ですが、
今年は今のところは起きていません。
確かに先週のNYダウは大きめに下げましたが、
この程度の下落は日常茶飯事なので
Sell in Mayとは呼びません。
今年の5月は無風なのか?