先週の為替市場は米消費者物価指数(CPI)が全てでしたね。
事前予想ではインフレのピークアウト期待から
鈍化するのではないかと思われていましたが、
蓋を開けてみると、
前年比8.3%となり、多少は鈍化したものの、
予想を上回ってきたので市場はプチパニック。
インフレ抑制どころか、物価高がほとんど収まっておらず
高止まり傾向である事実に各種マーケットは敏感に反応。
ドルが急速に買われ、米債利回りは急上昇、
米株は急落、ゴールドも急落となり、
これまでのインフレ相場に逆戻りです。
しかし、日銀が為替介入を示唆したことで
ドル円の上昇は一服、
その後は介入時期を巡っての思惑で
ドル円は動きづらい展開となっています。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
見ての通り、チャートは乱高下気味で綺麗ではないですね。
週中に急騰していますが、これがCPI発表時、
その後下落していますが、これは為替介入発言によるものです。
トレーニングとしては難しかったでしょう。
前半は売り目線でしたが、
CPI発表と為替介入思惑により
チャートはテクニカルで動かなくなりましたので、
週中以降はトレードすべき状況ではないです。
このような時は当然ながらノートレです。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはり、CPI後はUSD買いになっており、
為替介入発言後はJPY買いになっています。
どちらも買われており、
USDのラインとJPYのラインとの乖離が広がっていないので、
通貨強弱の観点でもUSDJPYはトレード対象ではないと言えます。
さて、月曜からの相場ですが、
20日からFOMCが開催されます。
市場予想は0.75%の利上げが大勢を占めていますが、
CPIの結果を受けて更にもう一段上の
1.0%の利上げ見通しまでもが浮上してきています。
仮に、1.0%の利上げだとしたら
ドルは買われてドル円は145円台に乗せてきそうです。
しかし、145円に乗せてきたら日銀は為替介入をしてくるでしょうから、
そこから一気に3~4円ほど下げてくる可能性もあるでしょう。
しかし、単独での介入は効果が薄いと歴史が証明しているので、
そこからのドル円は再び上昇してくるでしょう。
トレーダーとしてはドル円、及び、クロス円の
ロングポジション保有中に為替介入される事だけは避けたいですね。
個人的には為替介入が実行されて価格が大きく下がったならば、
ドル円、及び、クロス円をスイング気味でロングするつもりです。