最近のドル円は介入警戒感から152円丁度が上値抵抗線として機能していましたが、
先週ようやくブレイクしましたね。
そのきっかけとなったのが重要指標である米消費者物価指数(CPI)で、
今回もまた市場予想を上回ったことでドル買い反応となり、
シビレを切らした感じでドル円はとうとう152円台に乗せて、
そのままの勢いで153円台も突破、大引けでも153円台をキープしています。
さて、152円丁度という上値抵抗線をブレイクしたことで
財務省による介入が警戒されるわけですが…してきませんね。
まぁ、そうでしょう。
以前、神田財務官が「円買い資源は無限にある」なんて嘘をついていましたが、
実際は口先介入だけで引き伸ばす戦術。
限られた円買い資源の中で、どうやって市場を騙しつつ、
ドル円の上昇を抑えれば良いか、そこに尽きるわけですから。
しかも今回の上昇は米国発のCPIがきっかけによるドル買い主体であり、
ファンダメンタルズに戻づいた上昇なので、それを投機と呼ぶことは無理。
財務省はやたらと「投機」「投機」と言ってますが、
実際は、ファンダメンタルズに基づいたドル円の上昇を
財務省が無理矢理抑え込もうとしている構図です。
行き過ぎた円安は日本にとっては困りものですが、現状は、
長年まともな政治をしてこなかった三流政治家のツケが表面化してるわけ
なんですからある意味仕方ないです。
国民は自衛しましょう。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
10日水曜日に急騰していますがこれがCPIですね。
トレーディングとしては難しかったでしょう。
なぜなら、週明けからの値動きは停滞しており、
実質、動いたのはCPIの時だけですから。
CPIの初動に乗れれば大きく獲れますが、
それはもうテクニカルトレードではなく、モメンタムトレードになります。
それは私の専門外であり、実際私はトレードしていません。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
CPI時に大きくUSD買いになっている様子が分かりますが、
それに対してJPY売りはそれほど起きていませんね。
また、EURとGBPは先週も明快な方向性が起きずで、
通貨強弱の点からの通貨ペア選択は難しかったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続きドル円の為替介入を警戒していきます。
私の勝手な予想では、155円台に乗せるまでは介入は無いと
思っているのですが果たして。
そして、イスラエルとイランの地政学リスクが大きくなりつつある状況ですが、
それがどのような形で為替に影響を与えるのか。
リスク回避の円買い?まさかね~。