先週の相場はまさかの為替介入?が実施されましたね。
きっかけとなったのは最重要指標である米消費者物価指数(CPI)の発表で、
この指標が僅かに事前予想を下回ったことで米国債利回りが低下し、
それに伴いドル円も下落。
ここまではよく見かける光景だったんですが…
私はリアルタイムでドル円のチャートを見ていたんですが、
この程度の弱い数字なら数十PIPS程度の下落で済むだろうと思っていたら、
そこから一泊間をおいて、時間的には10分くらい経過した後に一気に暴落、
ドル円は400PIPSほど下落しました。
CPIの数字が弱かったことは確かですが、
400PIPSほども下げるような材料ではないことは明らか。
しかも下げる時間的タイミングが不自然。
そこでSNSをチェックしてみると”為替介入”の文字が。
ここ数日は”過度な変動”は全く見られなかったので、
個人的には介入では無いと思っていたんですが…
どうやら3.5兆円規模の介入が本当に?実施?された様子。
もちろん神田財務官はノーコメントなので現時点では不明としか言えないですが、
報道を総合的に判断すると実施されたとみるほうが正しそうです。
さらには、翌日金曜日にもドル円は短時間で2円ほど急落しましたが、
これも為替介入だという噂が。
稀であるべき為替介入が前回から約2か月後に再度実施されるとは…
イエレン米財務長官が何を言うか気になります。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週初は弱含みでしたが、遅行スパンが陽転し、青色ゾーンに変わってからは
いつも通りの押目買い戦略が機能していました。
その状況からの暴落ですが、これはCPIきっかけなのが明白なので、
デイトレであるならば、その時にポジションを持つことはないでしょう。
私も重要指標の前にはポジションを持たないようにしているので
当然今回のCPI通過時にも無傷です。
その後の週後半は売りが優勢ですが、
チャート的に汚くなってしまったので無理にエントリーする必要は無く、
円絡みでない別の通貨ペアに移動しましょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
CPI時にはUSD売りになっていますが、
それよりもJPY買いの方が強いですね。
ここからも為替介入が疑われます。
他には週を通してGBP買い傾向が出ていたので、
GBP絡みの通貨ペアが取り組みやすかったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
今回のCPIが弱かったことで9月のFOMCでの利下げの可能性が
ほぼ100%のコンセンサスになってきています。
米雇用統計も弱かったので、
ここにきて本当にインフレが鈍化してきているのかもしれませんね。
それを踏まえて16日には米小売売上高が控えています。
重要度としては中程度ですが、それなりに反応するでしょう。
また、さきほどトランプ前大統領が襲撃を受けたとの報道がありましたが、
これが為替に影響するのかどうか。
トランプ氏は負傷したようですが、
命に別条はないようなのでおそらくリスク回避の動きは起きないでしょう。