先週は弱い経済指標が続き、為替市場はドル売り円買い傾向でした。
週末の米雇用統計がメインイベントとして控えている中、まずは米ISM製造業景気指数が市場予想を下回ってのドル売り円買い。
次に、JOLT求人件数ですが、こちらも市場予想を大きく下回ってまたしてもドル売り円買い。それにしても…最近はJOLT求人件数に為替は大きく反応するようになりましたね。いつから?
そういえば、以前は米消費者物価指数(CPI)はそれほど重要な経済指標ではなかったのに、今となっては最重要指標に格上げされていますが、JOLT求人件数もそれと似たような雰囲気を感じます。
そして、ADP民間雇用者数も下振れて、またしてもドル売り円買い。
そんな中で迎えた米雇用統計ですが…こちらも市場予想を下回り、尚且つ、6月、7月分も下方修正され、労働市場の冷え込みが再認識され、やはりドル売り円買いの流れが継続。
これだけ弱い指標が続くと、さすがに景気減速懸念が広がり、利下げ幅も0.5%派が勢いを強めており、現時点では、0.25%になるか or 0.5%になるか、その意見は丁度半々に分かれているようです。
FOMCまであと10日ほど。それまでは指標発表に振られる展開が続きそうです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週明けは買い優勢でしたが、遅行スパンが陰転し、且つ、赤色ゾーンに変わって以降は一方的な下降トレンドでした。
トレーディング的には比較的簡単な部類だったでしょうか、指標発表に振らされる場面もありましたが、いつも通り、青色ゾーンを背にしての押目買い、赤色ゾーンを背にしての戻り売りが機能する相場展開でした。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、週前半はUSD買い、JPY売り、週半ば以降はUSD売り、JPY買いになっていることが分かります。
EURとGBPは相変わらず方向性が分かりにくいですね。
このサブウィンドの見方としては、基本的な方針として+0.5より上に位置している通貨を買い、-0.5より下に位置している通貨を売りますが、その観点で見ると、やはりUSDJPYがトレード対象としては適切だったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、米消費者物価指数(CPI)が控えています。
FOMCを前にして最後の大一番という感じですが、このCPIで米の利下げ幅が0.25%になるのか0.5%になるのか最後の決め手になるといって良いでしょう。
そして若干気になるのが…日経平均株価が週末にかけて急落気味に下げていること。
もしかしたら月曜の寄付きから日経平均の続落、急落が続くようだとリスク回避が意識されて円が急速に買われる可能性もありそうです。
ひとまず、CPIを通過するまではドル円は触らない方が無難かもしれません。