先週は米政府機関の閉鎖解除を受けてリスク選好的な値動きになりました。
閉鎖による米経済へのダメージが大きくなりつつある中、トランプ大統領をはじめ、米議員も事の重大性、深刻性に焦ってきたのか、ここにきてようやくつなぎ予算案が可決され、米政府機関の閉鎖解除が決定しました。
長かったですね。閉鎖の期間はこれまでの最長の43日間だったようですが、この報道を受けて市場はリスク選好ムードとなり、円安の流れが決定。ドル円は一時155円台にまで上昇、ここは今年2月に付けた高値水準であり、円安警戒レベルが強まったと言えるでしょう。
しかし…ドル円に関してはトランプ大統領によるドル安政策もあり、上昇の勢いはそれほど強くないですが、他のクロス円を見てみると、円安の影響は鮮明。ユーロ円やスイスフラン円は史上最高値を更新しているという事実を見逃さないように。少しずつですが、確実に円の力は弱くなっていますよ。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

週初から上昇トレンドでしたが、それほど勢いは強くないですね。週を通した値幅も140PIPSほどでドル円にしては低ボラティリティでした。
トレーディングも難しかったでしょう。一応、買い優勢場面が多かったですし、青色ゾーンが効いている感じでしたので、いつものように青色ゾーンを背にしての押目買い戦略で臨みますが、低ボラの影響で利大方針だと値幅は伸びず。
おそらく長めの陰線で青色ゾーンを割れたタイミングで先にストップにかかってしまうでしょう。実際私もストップにかかっています。まぁこんなこともあります。トータルで収益プラスにするためには一定の負けを受け入れないとね。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはり米政府機関の閉鎖解除を受けて全般JPY売りになっています。しかし、USDに関してはそれほど強くなっていませんね。
それ以外ではEURの強さが目立っていたので、ユーロクロスのロングが適切だったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、米政府機関が再開したことで今後は随時経済指標の発表が行われることになります。
しかし、閉鎖の影響でその期間のデータが揃っていない可能性もあり、そうなると、指標発表の正常化にはもう少し時間がかかるかもしれません。
次週に関して言えば、予定されているのはFOMC議事録くらいで、最初から重要指標は無いですね。しかし、もしかしたら延期されていた米雇用統計などが公表されるとの報道もあるので、そのあたりのお知らせは注意しておきましょう。





