先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

まず、先週一週間の動きを振り返ってみると、
週前半は、新興国通貨安の波及による円買いの巻き戻しとなって、
ジリ高の円安基調が続きましたが、週後半になってからは
ユーロ安が鮮明になってきました。

どうやらユーロ圏の経済指標の弱さによって
ECBによる追加利下げの思惑が市場に浮上しているようです。

それぞれの通貨ペアの動きを確認してみると、

EURJPYは、週前半は遅行スパンが陽転する場面が多く、買い優勢の状態でしたが、
これは4時間足以上で見ると、あくまでも調整の範囲内の動きですね。

週半ばに遅行スパンが陰転してからは、赤色スパンが上値抵抗線として機能しつつ
下落トレンドが継続しているのが分かります。

EURUSDは、週前半はほとんど無風状態で、動きが小さ過ぎて、
チャート分析する事もできませんでした。

週後半になって、ようやくユーロ売りの流れが起きて、
久しぶりにトレンドが発生しています。

USDJPYも、週前半は戻りを試す展開となっていましたが、
週半ばに遅行スパンが陰転してからは、方向感なく推移しています。

結局、週初に付けた安値を下回ることがありませんでしたので、
その安値が今後の注目ポイントになりそうです。
fxchart14020201
fxchart14020202
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
28日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
29日のEURJPY、円買いの流れに乗ってのショート、
30日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
31日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
30日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、

こんな感じでしょうか。

週初の円売りの動きは、4時間足以上で見ると、明らかに調整の戻しであり、
本道のトレンドではないので、乗りにくい印象がありますが、
下向きの動きなら、心理的にも落ち着いて乗れるのではないでしょうか。

週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ売り>円買い>ドル不明
という力関係になっていると思われます。

新興国の混乱が落ち着いたとは言えない状況で、
ECBによる追加利下げの思惑と、そして米雇用統計も間近に迫ってきており、
月曜以降も大きく動く可能性があります。

できれば乱高下でなく、
ある程度のトレンドを伴った動きになってほしいですね。