先週は日本ではお盆休み、世界でもサマーバケーション期間だったので、
為替は動意薄と思いきや、それなりにボラティリティの有る展開だったでしょうか。

しかし、何かしら新しい材料が出たわけではなく、
現在のテーマの一つである米経済停滞の長期化懸念のドル売りがある程度進み、
それがテクニカル的に巻き戻されただけだったとも言えます。

実際、ドル円などはドル買いが優勢でしたが、
これは “買われた” というより “巻き戻された” 感が強いですね。

そして、何気にユーロの堅調相場も続いており、
ユーロ円は2019年4月レベルの高値にまで回復してきています。

EUのコロナ復興基金が効いているんでしょうか。

その他市場では、NYダウは戻り高値を更新し、
金(ゴールド)は2000(ドル/オンス)突破からの暴落で、
それなりに動いています。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb20081601
割と分かりやすい綺麗な上昇トレンドになりました。

遅行スパンが陽転し、青色ゾーン上に価格が位置している時に
ロング指向で臨んでいけば問題は無かったですが、
ここ最近のドル売りを見てしまっては
上向きに仕掛けるのは心理的に難しかったのかもしれません。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
珍しくUSDJPYの相関性が低い展開になっています。

USDは比較的買われていて、JPYは売られていますが、
これに関しては先も書いたように
USDが巻き戻されただけの可能性が高いです。

さて、月曜からの相場ですが、
サマーバケーション明けで大口も戻ってきます。

しかし、休み中に材料が出たわけではないので、
引き続き米経済停滞、米中対立などに注目が集まりそうです。

現在の目線としては、
ドル売り、円売り、ユーロ買いで見ています。