先週は日本ではゴールデンウィーク週であり、
東京時間は市場参加者が少ない中での動意薄の展開が多かったですね。
週後半にかけてようやく方向感が出てきましたが、
注目された米雇用統計が想定以上のネガティブサプライズに。
事前予想では100万人ほどの増加を見込んでいたところ、
実際には26.6万人増にとどまり、
ドルが急速に売られる展開になりました。
これによりFRBの出口戦略は大きく後退したはずですが、
なぜかNYダウは大幅高、またしても史上最高値を更新しています。
景気回復が遅れることを示唆しているのに、
NYダウが大きく上げるのは不可解とも思えますが、
おそらくバイデン大統領の景気刺激策への期待、
インフレ上昇がまだまだ続くとの思惑なんでしょう。
悪いニュースを良いように解釈するということは、
市場は現状を楽観的に捉えていると言うことなんでしょう。
ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は遅行スパンが陰転、赤色ゾーンの下に
価格が位置している場面が多かったので、
ショート指向で臨むべきです。
そして、6日に遅行スパンが陽転し、青色ゾーンに切り替わって以降は
ロング指向で臨むべきですね。
しかし、ボラティリティは小さかったので、
利幅は取りづらかったかも知れません。
週末の急騰は米雇用統計によるものですが、
いくらロング指向の場面でも、
ここで入るのは難しかったでしょうか。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通して目立った傾向は無かったですね。
JPYはゴールデンウィーク中ということもあり、
ほぼ動き無しでした。
また、週末の米雇用統計のネガティブサプライズで
急速にUSD売りになっている様子が分かります。
さて、月曜からの相場ですが、
まずは週明けのロンドン勢が米雇用統計を受けて
どのような反応を示すのかに注目です。
そして、5月と言えば「Sell in May」ですが、
今のところ、そのような兆候は見られませんね。
まぁ、コロナショック以降、サプライズに慣れてしまっているので、
今年は、株の暴落は起こりそうもないような気もしないではないですが。
(二重否定)