先週は主要国の金融政策が相次いで発表されました。
その中で最も注目されたのは米国ですが、
米消費者物価指数(CPI)の想定外の上昇を受けて
市場の予想通り、0.75%の利上げとなりました。
そして、今回だけでなく、
来月もまた大幅利上げになるとの見通しも示され、
米国のインフレに対する警戒感が強く出た格好です。
また、英中銀は市場の予想通り0.25%利上げを決定、
これで5会合連続での利上げとなりました。
更には、スイス中銀までもが0.5%の利上げを発表、
これに関しては全くの想定外だったようで、
市場はサプライズ的に反応し、スイスフランが急騰しました。
こうして各国が続々と利上げを実施している中、
相変わらず日本は「粘り強く金融緩和を継続」の一点張り。
ファンダメンタルズ的には円が買われる理由は無く、
円安トレンドは続きそうです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週を通しての値幅は400PIPSほどで、
すっかり高ボラティリティー通貨ペアに変わってしまいましたね。
トレーディング的には難しかったでしょうか、
高ボラティリティーではあるものの、
スパンモデルがサポートとしてもレジスタンスとしても効いていなかったので、
ストップが浅いと振り回されたかもしれません。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
週前半はUSD買い、JPY買い、GBP売り傾向が見られたので
GBPJPYのショート、GBPUSDのショートがやり易かったでしょう。
しかし、週半ばからは通貨の強弱が絡み合ってきて、
分かりづらいですね。
さて、月曜からの相場ですが、
一通り各国の利上げが決定したあとなので、
次の材料を探る展開でしょうか。
一応、現在の市場のテーマは
米国の物価高が抑えられるかどうかなので、
それに関する指標、発言は注目されるでしょう。
市場がどこまで織り込んでいるのか分かりませんが、
基本は、ドル買い、円売り方針で臨みたいです。