先週も様々なニュースがありましたが、ドル円に関しては買い戻しが優勢な展開となりました。
まずはトランプ大統領の就任100日記念演説が行われ、どんな発言をするのか注目されましたが…自身のこれまでの業績を誇示することに終始、自画自賛に終始だったようですね。
「この国の歴史上のどの政権よりも最も成功した最初の100日」…なんですって^^;)
ドル売り、米株売り、米国債売りのトリプル安、高関税によるスタグフレーションの予兆が見えてきているのにね。
まぁどれだけ成功を強調しても、支持率が全てを物語っています。報道によると、100日後の支持率が50%を下回ったのは、第二次世界大戦後ではトランプ大統領が初めてなんだとか。
しかし、そんな調査もトランプ大統領にとっては「FAKE」だそうで…自分にとって都合の悪いことは全て認めず、他者の責任になすりつける性格はどうにかならないものか。
確かこの前、経済指標が悪かった時も前バイデン大統領の責任にしてましたからね。現在のような嘘と誇張がいつまで続くのか…
また、日銀金融政策決定会合が行われ、事前リークどおりに政策金利は据え置きに。トランプ関税の不確実性から物価見通しが下方修正されたことで、利上げ期待が後退、久しぶりに大きめな円売りとなりました。年内の利上げ観測は3割程度にまで下がっているそうで、もしかしたら今年の利上げは無いかもしれません。
というか、日本こそスタグフレーションの危機に直面しているのに、なんで利上げ前提の話になっているのかが不明。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は弱含みの展開でしたが、日銀金融政策決定会合をきっかけにして急騰、上昇トレンドに転じました。値幅は400PIPS程度で相変わらずの高ボラティリティーです。
トレーディングとしては比較的分かりやすいかったか。週前半は遅行スパン陰転、且つ、スパンモデル割れの場面でショートできますし、週中盤では遅行スパン陽転、且つ、スパンモデル超えの場面でロングできますね。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、日銀金融政策決定会合直後からUSD買い、JPY売りになっている様子が分かります。もちろん、日本の材料なのでJPY売りが強く出ていました。
EURとGBPは相変わらず強弱の継続性がないですね。通貨の力関係の立場からはEURとGBPをメインにすることができない状況が続いています。
さて、月曜からの相場ですが、FOMCが控えており、今回は政策金利を据え置く見込みです。
トランプ大統領は利下げを強烈に望んでいますが、パウエルFRB議長がその脅しに屈することは無いでしょう。あくまでも経済指標を元に、実体経済を見て判断するはずです。
しかし、この前発表された米第1四半期GDP速報値がマイナス成長となり、景気鈍化からのスタグフレーションの懸念があるので、バイアスは利下げに傾いており、6月には利下げするのではないかと言われています。
個人的なトレーディングとしては特に問題なし、いつも通りドル円もトレード対象にします。