先週は英のEU離脱協定案の正式承認を受けて、
市場がどのような反応を示すのかに注目していましたが、
結果的には英議会での採決待ちで、
まだまだ波乱要素が多そうです。

そして、市場の雰囲気を変えたのが、
週中のパウエルFRB議長の発言でした。

トランプ大統領の圧力に屈したわけではないでしょうが、
金融引き締めに慎重な姿勢を見せた事で、
市場はドル売りに反応しています。

一時は114円台に乗せたUSDJPYでしたが
パウエルFRB議長の発言により、再び113円台にまで下げており、
来年の利上げ期待も後退させているようです。

市場は半年先を予想して行動すると言われていますが、
もうそろそろ米経済の先行きに不安を感じるような時期に
差し掛かっているのかもしれませんね。

という事で今回は
先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートを復習してみます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb18120201
週初から青色ゾーンにサポートされた上昇トレンドでしたので、
この時には普通にロングしていれば良いだけの易しい相場でした。

しかし、週中のパウエル議長の発言によってトレンド転換して以降は、
トレーディングとしては難しかったでしょうか。

時間帯的に東京時間に下げているので、
その時にチャートを見ていればショートできましたが、
ロンドン時間以降ではショートで値幅を取る事はできなかったですね。

また、週末にかけては、
赤色ゾーン内でレートが動いていたので、
方向感が定まらず、やはり難しかったでしょう。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週をとおして明確な強弱は見られなかったので、
こちらの立場からも通貨ペア選択は難しかったでしょうか。

一応週前半は、USD買いが目立ち、
週後半は、EUR買いGBP売りが目立っていたようです。

さて、月曜からの相場ですが、
週末のG20を受けて市場がどのような反応を示すのかに注目です。

報道では、”米中首脳会談で1月以降の追加関税見送りで合意”、
とされているようですが、これを素直に受け取ると、
週初は円売りドル買いで反応しそうですが、
果たしてどうなるでしょうか。

また、週末には米雇用統計が控えていますが、
こちらはよっぽど予想と乖離した結果でなければ、
特に材料にはならないでしょう。