低ボラティリティが常態化してしまった今年の為替市場ですが、
先週は久しぶりに高ボラティリティーとなりましたね。

その原因となったのは、FOMCとトランプ大統領の発言です。

FOMCでは注目の利下げ幅が0.25%に決定したことで、
予想通りのドル買いへ。

しかしその後、突如としてトランプ大統領が
中国製品への追加関税を発表し、
市場はリスク回避の動きを強めています。

これによりドル円は右往左往し、
1週間の値幅は300PIPSほどにも拡大しました。

ということで、そのあたりの動きを
先週分のUSDJPYの1時間足チャートで振り返っておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
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週中まではいつも通りの低ボラのドル円でしたが、
FOMCをきっかけにして上向きに動き出しているのが分かります。

しかしその後、トランプ大統領の発言で一気に急落し、
109円台から106円台まで僅か2日間で3円程下げました。

このように、一旦上向きに振っておいてから
その直後、下向きに振り直されると、
上向きに仕掛けたトレーダーのストップを巻き込む形で
大きく下落するケースが見られます。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
FOMC後にはUSD買い主体の上昇であることが分かります。

そして、トランプ大統領の発言後はUSD売りではなく、
JPY買い主体での下落であることも分かりますね。

さらには、全般GBP売りも目立っていますが、
これは英ジョンソン新首相のEU離脱に関する強気姿勢が
原因になっています。

さて、月曜からの相場ですが、
特に目立った材料はないようですね。

しかし、ようやく相場が通常のボラティリティに
戻りかけているようにも見えるので、
主要通貨ペアのボラティリティに注目していきます。

そして、日足チャートを確認すると、
ドル円は年初のフラッシュクラッシュを除くと今年の最安値付近に位置し、
ユーロ円は年初のフラッシュクラッシュの安値に並んでおり、
ポンド円は年初のフラッシュクラッシュの安値を既に割れていることを
認識しておきましょう。