先週の相場で最もボラティリティが高まったのは、
ECB理事会、ドラギ総裁会見の場面でした。
市場にはユーロの利下げ観測、希望?があったようで、
事前にユーロ売りの流れが進行したなかでのECB理事会でしたが、
結果的には政策金利は据え置きとなったことで、
それまでのユーロ売りの流れが否定され、
一気にユーロの買い戻し急騰が起こりました。
しかし、ドラギ総裁の会見自体はハト的であったことに変わりなく、
中長期的にはユーロの上値は重たそうです。
そして、英では次期首相にジョンソン氏が確定、
予想通りの結果でしたが、10月末のEU離脱期限に向けて
合意なき離脱のリスクが高まった格好となっています。
ということで、
先週分のEURJPYの1時間足チャートを復習しておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
週初から週中にかけては
赤色ゾーンが上値抵抗線になっての下降トレンドでしたが、
ドラギ総裁会見を受けて急騰している様子が分かります。
急騰後は遅行スパンは陽転し、青色ゾーン上に位置しているので、
買い目線にならざるを得ないですが、波形が悪くて
ロングできる状況ではなかったですね。
基本、イベント起点で急騰急落した後のチャート形状は汚いので、
テクニカルが効きにくくなります。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり週中まではEUR売りが強く出ています。
そして、同時にUSD買いとなっているので、
EURUSDのショートのほうがトレードしやすかったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
ようやくFOMCが開催されます。
現時点での印象としては、
おそらく0.25%の利下げでしょうか。
経済指標自体は好調なものが多く、
あくまでも米中貿易問題や世界経済減速懸念に対する
予防措置的な利下げであることから、
いきなりの0.5%は無いものと思われます。
勝手なシナリオとしては、
もしも、0.25%の利下げなら材料出尽くしで軽いドル買い、
もしも、0.5%の利下げならちょいサプライスでそれなりのドル売り、
でしょうか。
しかし、他国の緩和姿勢のほうが強いので、
相対的なドルの強さには変わりは無いと思っています。