先週はイタリア、スペインの政治不安を背景に
ボラティリティの高い相場展開となりました。

特に、イタリアでは「五つ星運動」を中心に
連立政権を巡っての人事的な攻防、思惑が
市場の混乱を誘発したようです。

私は普段、イタリアの政治動向まではチェックしていませんが、
今回の件で「五つ星運動」の名前は覚えてしまいましたね。

そういえば、学生の頃に
イタリアの政治について勉強したことを思い出しました。

イタリアは日本のような一党独裁ではなく、
また、他国で一般的に見られるような2大政党制でもなく、
小さな政党が多数存在していて、
それらが常に連立を組んで政権を握っているんだとか。

もう何十年も前に学校で習ったことですが、
今のイタリアもそのような状況なんでしょうか。

という事で、
先週1週間分のEURJPYの1時間足チャートを復習してみます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb18060301
縦軸の目盛幅はいつもと同じにしていますが、
先週はボラティリティが高かったために
掲載したチャートも縦長になっていますね。

先週1週間だけで4円程の値幅となりましたが、
このような、通常とは異なるイレギュラー的な相場状況の時は、
テクニカルが効きにくい傾向にあるので注意が必要です。

ボラティリティが大きいので、
トレードも上手く行けば利幅は大きいですが、
損切り幅も大きくなってしまいますので、
初心者の方はあまり無理をしない方が良かったかもしれません。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
前半の下落は、EUR売りとJPY買いの両方によって引き起こされていますが、
どちらかというと、リスク回避のJPY買いの方が強く出ていますね。

後半の戻しに関しても、
JPY売りがメインとなっていることが分かります。

さて、月曜からの相場ですが、
イタリアの政局不安は徐々に収まりつつあるようですが、
今度は米の通商問題が再燃しています。

前回話題に上がった時には中国がターゲットでしたが、
今回は日本を含む広範囲な国に展開しているので、
もしかしたら中長期的なテーマとして浮上してくるかもしれません。

その場合は、円買いとなるのか、ドル売りとなるのか、
どちらにせよドル円の上値は重くなりそうです。