先週はトランプ前大統領、バイデン大統領絡みでの
為替に影響を与える目立ったニュースは無かったでしょうか。
よって、全般的に落ち着いた展開でしたが、
週後半にかけてはドル買いの動きに。
ドルの先安観が強い中、なぜドル買いになったのか分かりませんが、
要因として考えられるのが、月末絡みのフローによる買い戻しです。
そしてもう一つの要因は、
ゲームストップ株の乱高下、仕手株化を嫌気してのNYダウ急落からの
リスク回避のドル買いという流れでしょうか。
ご存じの方も多いと思いますが、
オンライン掲示板「レディット」で
個人投資家達がゲームストップという会社の株買いを集って株価を急騰させ、
同株を空売りしていたヘッジファンドは多大な損失を被りました。
証券取引委員会(SEC)も調査に乗り出すようで、
こうした流れが嫌気されてNYダウは急落、
それがリスク回避の流れにつながって、ドルが買われたようです。
それにしても、個人投資家がヘッジファンドを打ち負かす時代なんですね。
非常に興味深いです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週中までは動意薄でしたが、
週後半にかけて上昇トレンドになりました。
4時間足レベルでもスクイーズからのエクスパンションという流れで、
典型的なブレイクのパターンでしたね。
青色ゾーンを後ろ盾にして押目買い指向で臨んでいけば
利益になったでしょう。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
USD買いと同時にJPY売りも強く出ていました。
本来、リスク回避となるとJPYが買われるのが定跡なんですが、
先週に関しては違っていたようです。
さて、月曜からの相場ですが、
金曜日に米雇用統計が控えています。
しかし、最近の米雇用統計は新型コロナウィルスの影響で、
振れ幅が大きく、市場予想も当たらなくなってきているので、
どんな数字が出たとしても不思議ではないです。
一応、発表後はドル主導で動くでしょうが、
量的緩和が続いている以上、
中長期的にはドル安傾向にあると思っています。