先週の為替市場は株式市場の動きにつられるように
リスク回避優勢の展開となりました。
世界の株式の代表ともいえるNYダウは
6日連続で下落していますが、
その要因となってるのがFOMCを間近に控えての金利上昇の警戒感、
そして、ロシアによるウクライナ侵攻の可能性の地政学的リスクです。
特に金利上昇に関しては、
3月の利上げ開始、そして、今年だけで4回も利上げが行われるのではないか、
という不安感?というか事前予想が
コンセンサスになりつつある状況のようで、
それが重石となりマーケット全体が慎重姿勢になっています。
とりあえず26日のFOMCを通過するまでは、
神経質な展開が続きそうです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
前半が上昇トレンドで、
後半が下降トレンドになっていますね。
もう少し大きく4時間足レベルで見ると、
前半の上昇トレンドは買い戻しによるもので、
後半の下降トレンドが本道になります。
これまでと同じく、
遅行スパンが陽転して青色ゾーンの時に買い目線で、
遅行スパンが陰転して赤色ゾーンの時に売り目線になっていれば、
大きく外すことはないでしょう。
また、通貨の力関係を確認すると、
週を通して目立った傾向は無かったようです。
基本方針として、
目盛りが0.5以上の通貨を買い、
-0.5以下の通貨を売りますが、
それに従うと、前半はGBPUSDのショート、
週中頃からはEURJPYのショートが良かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
市場関係者のほとんどが注目しているFOMCが開催されます。
3月の利上げ開始と、今年中の複数回の利上げは
ほぼ確実とされている中で、
パウエルFRB議長がどのような発言をするのか。
パウエルFRB議長は本来ハト派でしたが、
どこまで利上げに強気になれるのか。
仮に、いきなり0.5%の利上げの可能性に触れたり、
年4回を超える回数の利上げが見えてきた場合は、
一気にドル買いになる可能性もあります。
また、それに波及してNYダウの動向にも注目です。
以下は現在のNYダウです。
コロナショック後は綺麗な上昇トレンドを続けてきましたが、
ここにきてその下限に近付きつつあります。
もしかしたら、今回のFOMCをきっかけにして
週足レベルでの下降トレンドへの転換もあるかもしれません。