先週は何といってもトランプ大統領の対中貿易に関する発言ですね。

これまで関税合戦を繰り返してきた米中貿易戦争は
市場の中長期的なテーマとなっていましたが、
もうそろそろ終わりを告げようとしているのかもしれません。

先週金曜日には、トランプ大統領が中国との貿易合意に向けての
草案作成をスタッフに命じたとの報道を受けて、
一気に円売りの動きとなりました。

今月に開催されるG20では米中首脳会談も予定されているようで、
市場には安心感が広がっているようです。

しかしその後、米要人クドローNEC委員長が
中国との貿易合意に否定的なコメントを出しているので、
もしかしたら、トランプ大統領の勇み足、報道の勇み足、
という可能性もないわけではありません。

実際、貿易合意の報道を受けた日経平均は500円高で引けましたが、
その後のもろもろの流れを受けた後のNYダウは100ドル安で引けています。

米中貿易合意に関しては続報を待ちたい感じです。

という事で今回は
先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートを復習してみます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb18110401
週前半は遅行スパンが陽転し、且つ、
青色ゾーンがサポートラインとして機能しており、
分かりやすいロング相場でしたね。

週中からは遅行スパンは陰転し、青色ゾーンも割れてきて、
トレンド不明となりましたが、
赤色ゾーンに切り替わって以降はショート指向になります。

ショート指向の期間は短くて、しかも±0.5σ内に位置していたので、
実際にエントリーできるかどうかは微妙でしょうか。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週前半は、USD買い、GBP売り、JPY売り、
週後半は、GBP買い、USD売り、JPY売りになっています。

よって、通貨ペア選択としては、
週前半は、GBPUSDのショート、USDJPYのロング
週後半は、GBPUSDのロング、GBPJPYのロング
が分かりやすかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
まずは、米中貿易合意の続報待ちとなります。

今のところは新たな続報はないですが、
このままだと先週の日経平均は期待感だけの上げ過ぎということになり、
週明けは大きく下げる可能性もあります。

さらに、6日には米の中間選挙が控えているので、
その動向にも注目です。

今のところはそれほど大きな変化はないという市場予想ですが、
最近の世論調査は当てにできないですからね。

選挙中のポジションメイクは慎重に行いたいものです。