先週は週末に米雇用統計の発表があり、
予想より強い数字だったことで発表直後は素直にドル買いとなるも、
時間が経つにつれて限定的な反応に留まった格好ですね。

やはりそんなことよりも、
市場はトランプ大統領の発言に注目しているようです。

週中には「次の貿易問題の交渉国は日本になる」と発言したようで、
それよってリスク回避の円買い、
週末には、対中国の制裁関税追加の発言で同じく円買いとなっています。

チャートのボラティリティを見ると、経済指標の発表よりも、
トランプ大統領の発言の方が明らかに大きいですね。

トレーダーにとっては、トランプ大統領自身がリスク要因
という認識を持った方が良いでしょう。

という事で今回は
先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートを復習してみます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
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1週間をとおした全体的な流れとしては、
週初は持合から始まり、徐々に緩やかな上昇トレンドに転換するも、
週中のトランプ大統領の発言によって下降トレンドに転換、
週末の米雇用統計ではドル買いになるも戻しきらなかった、
という感じでしょうか。

現状のUSDJPYは日足レベル、4時間足レベルでは
明らかな持合なので、トレードしにくい通貨ペアです。

上記の遅行スパン陽転、且つ、青色ゾーン上の場面では、
ロングを狙うべきですが、ボラティリティ自体が低いので、
利大を目指すのは難しいですね。

そして、ボラティリティの低さを認識してしまうと、
その後の遅行スパン陰転、且つ、赤色ゾーン下の場面で
ショートするのも躊躇してしまうでしょう。

正直、他の通貨ペアでトレードした方が
まだボラティリティがあってやり易いです。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週をとおして目立った動きはありませんでした。

最近はブレグジット問題でGBPが大きく振れていますが、
先週に限ってはGBP売りからGBP買いへ変化しており、
一方的な動きではなかったですね。

さて、月曜からの相場ですが、
やはり、トルコリラの動向、ブレグジット問題の進展、
トランプ大統領の不意な発言、
これらがテーマとなりそうです。

イベントとしては、ECBや英中銀の政策金利発表もあるので、
それらで大きく動く可能性もあります。