先週の米経済指標は弱い内容が続きましたね。

まずはISM製造業景気指数を皮切りに、ADP雇用統計、
ISM非製造業景気指数、米雇用統計と続きましたが、
どれも立て続けに弱い数字となり、ドル売りが進行して、
ドル円は106円台にまで下げてきています。

そして、この一連の指標発表により
市場関係者は再び追加利下げの思惑を強めています。

仮に、今月末のFOMCで利下げとなれば、
3会合連続での利下げとなりますが、
それでもパウエルFRB議長は”予防措置”と発言するんでしょうか。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
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大きく分けると、週初は上昇トレンドで、
週中以降は下降トレンドになっています。

その転換の起点となったのはISM製造業景気指数の発表で、
1日にドル売り急落している様子が分かります。

トレーディングとしては分かりやすかったでしょうか。

指標発表の時間帯を避けつつ、
週前半は青色ゾーンを背にしての押目買い、
週中以降は赤色ゾーンを背にしての戻り売り主体でやっていけば
大きく外すことは無かったはずです。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週前半はUSD買い、週中以降はUSD売りになっていますが、
これはもちろん経済指標に連動した動きです。

さらに、弱い経済指標の影響で
リスク回避のJPY買いも起きていましたね。

さて、月曜から相場ですが、
一連の米経済指標の悪化による利下げ機運で
ドル売りが進行するかどうかに注目です。

そして、米中貿易に関して
10日には閣僚級協議が行われるとのことで、
その結果いかんによっては、
ドルは上にも下にも大きく振れる可能性が高そうです。