先週も米中通商協議の行方に注目が集まりましたが、
チャート的には方向感の出ない週となりました。
ニュースとしては、通商協議の第一弾合意が来年にずれ込むとか、
香港人権法案が米上院で可決されるなど、
リスク回避に向かいそうな流れもありましたが、
クロス円全般は底堅く推移しており、
為替への影響は限定的だったようです。
こうした雰囲気からは、
市場は米中通商協議については楽観的に見ている節がありますね。
まだまだ不透明感は残るものの、
おそらくは、このまま協議は継続し、
それなりの落としどころで玉虫色的な決着をつけるんでしょう。
いつものことです。
そして、GSOMIA延長については、当然のことながら
為替への影響はありません。
では、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
先週は、主要な通貨ペアはどれも低ボラティリティ、
値幅が出なかったので、トレードしづらかったですね。
上記のEURUSDでは、週を通して70PIPS程の値幅であり、
週末の下落がなければ、50PIPS程度に収まっていたところでした。
普通なら1日で50PIPSくらいは、
いや、数時間で50PIPSくらいは動くものですが、
週間でここまで値幅が出ないとなると、
順張りトレードは困難を極めます。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらも明確な傾向は見られなかったですね。
週末にはようやくUSD買い、GBP売りが明確になりましたが、
これは指標発表契機でしたので、
初動に乗れたかどうかは微妙だったでしょうか。
さて、月曜からの相場ですが、
特に大きな注目材料は予定されていないので、
引き続き、米中通商協議の行方に注目でしょうか。
トランプ大統領と中国当局の発言に振らされるでしょうが、
合意の道筋から外れなければ、
またしても低ボラティリティになりそうです。
デイトレーダーとしては、やり難い相場が続きます。