先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

先週の注目材料はウクライナ情勢とイエレンFRB議長の就任後初のFOMCでしたが、
相場を動かしたのはイエレン氏の発言の方でしたね。

わざとなのか、それとも口が滑ったのか分かりませんが、
実質ゼロ金利の期間を6か月程度と発言したことで
一気にドル買いの流れが作られました。

しかし今のところ、その流れは一時的に収まっており、
継続的なドル買いの動きはまだ見られないようです。

それぞれの通貨ペアの動きを確認してみると、

EURJPYは、最近にしては珍しく方向性のない持合の状態が
週を通して継続しています。

ドルが主体となって動くと、クロス円はトレンドが出ない、
という事はよく起こります。

スパンモデル的にも青色ゾーン赤色ゾーンが交互に表れており、
持合を示唆しているので、手を出しにくかったです。

EURUSDは、相変わらず動きのない状況が続いていましたが、
イエレン氏の発言で一気にドル買いの下降トレンドが発生しました。

それ以降は売り目線となりましたが、エントリーのタイミングとしては
それほど多くはなかったですね。

USDJPYは、逆にドル買いによって上昇しています。

しかし、その動きは一時的となっていて、あとが続いていません。
その後は次第に遅行スパンも絡み出し、方向感が無くなっています。

下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。
FXchart14032301
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
18日のEURJPY、円買いの流れに乗ってのショート、
20日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
21日のEURJPY、円買いの流れに乗ってのショート、
20日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、

こんなところでしょうか。

見ての通り、イエレン氏の発言によるドル買い以外は、
全く見せ場のない1週間となっていて、非常にトレードしにくかったですね。

週末を迎えての直近の動きとしては、
ドル買い>ユーロ売り>円売り
という力関係になっていると思われます。

先週のドル買いは一時的でしたが、今後は利上げ時期の思惑などで、
中期的にドル買いの動きがみられるかもしれません。

ウクライナ情勢によるリスク選好、回避の動き、
米利上げ時期思惑によるドル買いの動き、
この2つが当面の材料となっていくでしょう。