今週もトランプ大統領の保護主義的な政策に振り回されて、
リスク回避の円買いドル売りとなる場面が多かったですね。
特に今週は外交面での動向に注目が集まったようで、
イスラム圏の国の入国規制処置措置、
豪州首相との電話会談での対立、
日本や中国への通貨安誘導批判、
などなど、
相変わらずいろんなニュースを提供してくれています。
週末には米雇用統計もありましたが、
トランプ大統領の動向と比較すると、
大きな材料とはみなされなかったようで、
特に目立った動きは出てないですね。
という事で、先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートを復習してみます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
見ての通り、全般下降トレンドとなっていますが、
下値は揃っているので、ディセンディングトライアングルの形状でしょうか。
途中、僅かに買い転換した場面もありましたが、
売り主体でトレードしていれば、特に問題は無かったでしょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を見ると、
USD売りよりもJPY買いの方が強く出ていますね。
他のクロス円のチャート形状も併せて考えると、
やはり先週のメイン通貨はJPYだったと分かります。
ニュース等でトランプ大統領の動向をみると、
USD主体で動いているかのように錯覚してしまいますが、
為替的にはJPY主体であるケースが多いので注意が必要です。
さて、ここでUSDJPYの日足を確認してみましょう。
昨年の11月から始まったトランプラリーと呼ばれる上昇トレンドは
すでに終わっていますが、
その上昇幅にフィボナッチリトレースメントを当ててみると、
直近ではちょうど38.2%の調整となっている事が分かりますね。
現在の円買いドル売りの流れがいつまで続くのか分かりませんが、
このまま下げるとなると、
次のターゲットは50%調整の110.00円あたりでしょうか。
50%程度の調整で上げに転じてくれないと、
昨年のトランプラリーは一体何だったのか、
という事にもなりかねません。
まぁ、今週末には日米首脳会談があり、
そこで安倍首相はトランプ大統領とゴルフをするようなので、
為替に余計な波乱を起こさないためにも、
是非仲良くしてもらいたいです。