先週はイベント満載の週でした。

週初はG7サミットを受けての反応を確かめることから始まり、
歴史的な米朝首脳会談、そして、
利上げが確実視されていたFOMCと続きました。

しかし、重要イベントだったわりには、
どれも為替市場の反応は鈍かったですね。

通常なら、このようなイベント後には
リスク選好 or リスク回避の動きになるものですが、
JPYへの反応はほとんど起こらなかったので、
どのイベントも想定の範囲内と解釈されたのでしょうか。

こうした市場の鈍い反応を受けて私も気が緩んでしまい、
「その後のECB理事会でもたいして反応しないだろう」
と高を括っていたんですが、、、
意外にも、先週のメインイベントはECB理事会でした。

利上げ再開時期が来年の夏以降と表明された事で
ユーロが一気に売られる展開となり
これで各ユーロクロスのチャートは一斉に崩れてしまいました。

そのあたりの流れを
先週1週間分のEURUSDの1時間足チャートで復習してみます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
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見てのとおり、週前半は重要イベントの連続であったわりには
レンジ相場のままとなっていて、ほとんど値動きがありませんでした。

遅行スパンは、陽転と陰転を繰り返し、
雲も、青色ゾーン赤色ゾーンを繰り返し、
これではちょっとトレードは難しいですね。

そして、ECB理事会を受けて大暴落となりましたが、
その前がレンジ相場だったので、
余計にエネルギーが貯まっていたんでしょう。

イベントを起点としたトレードはテクニカルというよりも
その場のモメンタム重視になりますので、
より裁量色が強くなります。

今回は一方的な下落になりましたが、時には乱高下もあり得るので、
モメンタムトレードで安定的に利益がとれるかどうかは、
かなりの経験が必要とされるでしょう。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
週前半は目立った傾向はありませんでしたが、
やはり、ECB理事会後にはEUR売りが顕著に出ています。

また、それと同時にJPY買いとUSD買いも起きている事が分かります。

ある種のリスク回避の動きですが、
最近の傾向として、EURUSDが逆向きに反応するパターンが多いですね。

さて、月曜からの相場ですが、
またしても、米中の貿易戦争が浮上してきています。

お互いの輸入品に対する関税合戦となっていますが、
週明けの市場はどのように反応するんでしょうか。

話題としては古いので、
それほど円買いにはならない気もしますが。