先週も政治色の強い週でしたが、
思ったほど為替への影響は少なかったですね。

現在話題に挙がっている材料を列挙しておくと、
米中貿易戦争による出口の見えない関税合戦、
香港での逃亡犯条例でのデモ行進、
タンカー攻撃による原油価格の高騰、
英の次期保守党党首に強硬路線派のジェイソン氏が最有力候補、
イタリア財政問題でのEUとの絡み、
あとは、米景気減速懸念での利下げ思惑、
でしょうか。

これだけ材料があれば、
通常なら為替は高ボラティリティーの展開になっても
おかしくないんですが、なぜか、反応が鈍いです。

どうしたんでしょうか?プレイヤーが変わったのか、
アルゴリズム、ストラテジーが変わったのか。

数年ぶりの長期的な低ボラ相場の真っ最中です。

ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを復習しておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb19061601
週間で150PIPSほどの値幅ですか。
最近のEURUSDにしては、これでも動いてくれた方ですね。

チャートの流れとしては、週前半のジリ高基調から、
週後半には下降トレンドに変化しています。

遅行スパンに従って目線を変えていれば
方向性を間違うことはなかったですが、
低ボラですので、タイミングは取りづらかったでしょう。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通しての目立った強弱はありませんでした。

最近は、”リスク回避だからJPY買い”という
ワンパターンの展開も少なくなっている印象です。

さて、月曜からの相場ですが、
FOMCが控えているので、政策金利に注目です。

去年までは利上げのサイクルにあったものの、
最近の米の景気減速懸念と米中貿易戦争、
その他、先に挙げた諸々の材料により
今では利下げ思惑が強まっています。

もし利下げを行うなら、初動はドル売りでしょうか。

据え置きでも声明次第ではドル売りになりそうですが、
長期的なドル売りサイクルの判断には時期尚早でしょう。